コロナ発生で変わるアパレルの未来 

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アパレル

私は、フリーランスでアパレルに関わる仕事をしております。いままでのアパレル仕組みは大きく変わるだろう。

アパレルといっても業態は様々である。SPA業態であったり、リアル店の小売り主体であったり、セレクトだったり、DtoCだったり、CtoCと業態は様々でございます。今回は主にメーカーと言われる小売りに焦点を絞ってお話させて頂きます。

小売りと言っても様々で上記でもご説明した通り、SPA,セレクトと様々な業態の中から3つに絞っていきたいと思います。

目次

セレクトショップ

日本はもちろん、世界中のブランドから商品を買付けてきて独自の世界観を出して店舗がメインなお店が多い。消化率はローカル店のセレクトショップだと90%を超えるほど、凄い。

主なセレクトショップは、UA,BEAMS等様々なお店がある。

コロナ後。

3月に関しては、特にローカルのセレクトショップは前年を超える売り上げを叩き出したセレクトショップもある中で、4月に入り緊急事態宣言が出た事により売上激減。主に店舗とECだと断然、店舗の売上比率が高いので、ほぼ売上が立たないというセレクトショップがあるほどだ。。。

買付けアイテムに関してはシーズン毎に買付けするので、そもそも、売れないと次のシーズンのバジェット(予算)も無いのだ。。。

今後は、シーズンでは無く、シーズンレスなアイテムを仕入れていくか、オリジナルを展開しているセレクトショップは比率を上げて仕入れを調整するか、オリジナルや体力が無いセレクトだと、洋服が売れないと次に買付けるアイテムを仕入れられない為、AWにも響いてしまうお店も多いため、潰れるお店が出ない事を願っています。。。

コレクションブランド

主にシーズン毎に展示会を開き年4〜2回実施してセレクトショップのバイヤーにオーダーしてもらい、それを売上としている。直営店をもっている場合と持っていない場合があり、各セレクトショップを主な販売チャネルとしてるため、ECもやっていない場合もある。

コロナ後。

日本では、展示会時期の3月4月が主に展示会シーズンである。この時期はAWコレクションであるが、コロナの緊急事態宣言で展示会を開催出来ていないブランドが多い。展示会が出来ないと当然、バイヤーからのオーダーは出来ない。

セレクトショップ自体の売上が立たないとバジェットも無いため、オーダーを貰う事が困難になる。現段階ではオンラインの展示会でオーダーを取る手法をとっているブランドが多いが、今後はこれが主流になりそうだ。

が、売り方を変えていくブランドも出てくるだろう。

ファストブランド

この業態に関しては、いかに早く商品を回転させられるかが売上に大きく左右されます。何でいかに早くというかというと、トレンドアイテムを発売時期までギリギリ引っ張って売れやすく、価格も抑えて、1シーズンで買い替え出来るような商品発売をしている。

主に109に入っているブランドやショッピングモール、H&M、ZARA等がこのカテゴリーだ。

コロナ後。。。

通常、ファストブランドの多くは、約1年前に開催するパリコレクションミラノコレクションのLOOKをみてトレンド分析をして半年前にコレクションの資料を基に企画して発売する。コロナが発生している現在では、企画をする資料が無いのが現実的な問題だ。

企画よりももっと大変なのが、商品消化だ。ファストブランドは通常2WEEKで商品を入れ替える。冒頭で記しているように、回転率勝負のファストブランドは店舗での入れ替えで鮮度を出して常に安くてトレンド感が満載なアイテムを展開する必要がある。客層がファッションにそこまで詳しくないけれど、オシャレしたいと思う層(マス)をターゲットにしているからだ。

現在は本来なら繁忙期と呼ばれる年間通してもっとも売れる時期なのだ!しかし4月が全く展開できていないとなると、4月に展開する予定の消費はどうすればいいだろうか?

リアル店舗で売上を確保していた状況だと、4月に売れそうなアイテムを5月以降に仕入れるといった方法が取られる。そうなると6月、7月、8月は仕入れの70%はカットされるだろう。こうなると回転率を上げるのは至難の業だ。。。

一番危惧しないといけないのは【ファストファッションブランド】かもしれない。

先ほど、記した3カテゴリーとは別にECモールの売上は如実に上がっているのは実情だ。お店に行けない変わりにECモールで買い物をする方もいるのではないだろうか。

しかし、ZOZOの一人勝ちな気がしてならない。。。今、もっとも大変なのは、ECよりも多店舗展開で売上を維持しているブランドだ。

お店のスタッフを雇っている分お店は休業状態。給料を保証するのにも限界があるし、給料を出せていない店舗もきっとあるはず。

お店の維持費が非常に圧迫している。家賃、人件費が大部分だろうが、在庫をもったままだと黒字倒産何てこともありうる。

早く収束してまた、楽しく買い物が出来る様になることを祈っております。

今後のアパレルの動向にも注視して、また更新していきます。

ご愛読ありがとうございました!

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